荻悦子詩集より~「運河」

運河 キャナールでは 何を話せばいいのか うねらないクラリネットは 膝ほどの水位 右足がもたついて カポックの蔭 女の人たちの名前は忘れてしまった 窓際に沈むにしても 泥の水面 運河の水はほとんど動かず 葉のまばらな木々… 続きを読む 荻悦子詩集より~「運河」

荻悦子詩集より~「荒地のアーモンド」

荒地のアーモンド   明け方 荒れ地を伝って来た風が 木枠の窓を揺すった 光の筋が裂かれ 壁の上で目まぐるしく踊る この風がアーモンドを落とすだろう だが その音は聞こえず 男の歌声をかすかに聞いた 呟くように… 続きを読む 荻悦子詩集より~「荒地のアーモンド」

コッツウォルズ紀行⑳~ブロードウェイ

この村に車で入っていった時、一瞬おとぎの国に迷い込んだような感覚におそわれた。 中世には交通の要衝として栄えたブロードウエイは村名にも由来する幅の広い道路沿いに古めかしいライムストーンの館が並ぶ。軒を連ねる家々は、その軒… 続きを読む コッツウォルズ紀行⑳~ブロードウェイ

荻悦子詩集より~「雨の午後のレッスン」

 雨の午後のレッスン 青年の方に首を巡らせ 自分の胸の辺りから 滞った空気を掬いあげるような目つきをして ピアニストが 曲の解釈を述べ立てている その根拠のほとんどは 同じ主題を扱った画家の絵や 言葉で書かれた… 続きを読む 荻悦子詩集より~「雨の午後のレッスン」

コッツウォルズ紀行⑲~ヒドコート・マナーガーデン

チッピング・カムデンの高台に建つ館のこの広大な庭は、19世紀初頭に、植物収集家として知られるアメリカ人、ローレンス・ジョンストン少尉が40年の歳月を費やして完成させたもので、20世紀を代表するイングリッシュガーデンと賛え… 続きを読む コッツウォルズ紀行⑲~ヒドコート・マナーガーデン

荻悦子特集のお知らせ

新宮出身の詩人・荻悦子さんの詩については、これまで折にふれて紹介してきましたが、新宮ネットの読者からもっと知りたい、もっと詩を読みたいとの要望が編集部に届いております。 この度、ご本人の了解を得て、特集を組むことになりま… 続きを読む 荻悦子特集のお知らせ

コッツウォルズ紀行⑱~チッピング・カムデン

ストウオンザウオルドから約15km北にあるチッピングカムデンは、かって羊毛のマーケットタウンとして栄えた村で、ハイストリートには羊毛産業で富を築いた豪商たちが黄金期とされる16世紀から17世紀に建造したライムストーンの家… 続きを読む コッツウォルズ紀行⑱~チッピング・カムデン

コッツウォルズ紀行⑰~ストウ・オン・ザ・ウォルド

今回の旅のテーマのひとつである「アンテイーク」の村として有名なストウ・オン・ザ・ウオルドに到着。 期待で胸がふくらむ。 この村には、8本の主要道路がコッツウオルズのあらゆる村から終結している。 これらの道の原型は鉄器時代… 続きを読む コッツウォルズ紀行⑰~ストウ・オン・ザ・ウォルド

幕末の開明家・国学者の領主~水野忠央

政治的な活動 紀州徳川家は、いわゆる「御三家」としてその力を発揮したわけですが、その付家老として活躍したのが、田辺の安藤家と新宮の水野家でした。安藤が本藩担当(和歌山)、水野が江戸詰めという役割でした。 その新宮領水野氏… 続きを読む 幕末の開明家・国学者の領主~水野忠央

コッツウォルズ紀行⑯~アーリントン・ロー

バイブリーとアーリントンという2つの村の間にはコルン川が流れている。そこに架かる橋とまわりを取り囲む草花、川に浮かぶ白鳥や鴨たちが、著名な芸術家ウイリアム・モリスも住んだこの村に、静かな美しさを与えている。この村を代表す… 続きを読む コッツウォルズ紀行⑯~アーリントン・ロー