荻悦子詩集より~「痕跡」

痕跡   こがれる こがれる巻き貝の眠り 自ら紡いだ石灰質の 螺旋のままに 身を沈めていく 底の尖った窪みの一点 まで しゅるしゅる開店する身体 轤に回る陶土のよう に 脹らみ細まり やむことのない変幻 沈んで… 続きを読む 荻悦子詩集より~「痕跡」